薪ストーブの煙突掃除
年に一度の煙突掃除をしました。
昨シーズンは、広葉樹の薪だけでなく、現場ででる杉やヒノキの端材をずいぶん燃やしましたので、煤が多いかと心配していましたが、どうだったのでしょうか?せっかくなので、煙突掃除の方法を順を追ってご説明しましょう。
<事前準備>
ご覧の材料ともちろん煙突掃除用のブラシとロッドを用意します。
<煙突の取外し>
書き忘れましたが、用意した古新聞は足元に敷いています。
<掃除開始>
はずした煙突はそのまま屋外に置いておいて、先に屋内から行います。
このときちょっと煤が落ちてしまいました。ビニール袋でおおってからやる方がよさそうです。
ロッドは当然動かせるようにしてあります。いつもはちいさな穴をおあけるのですが、今回は袋の口をテープでふさいでみました。(結果はさっき書いたとおり、いつものやり方の方がよさそうです)
うちの煙突の場合、90cmのロッドを全部で7本つなぎます。たいがいの家はこれで足ります。
てっぺんまでゴツンと当たったら、今度は逆に1本ずつはずしながら引っ張り出していきます。
袋の下の方にたまっているのが煤です。これをそーっとはずせば中は終わり。
はずしておいた煙突の先に袋をかぶせ、先程の要領でブラシを突っ込んでまた引き抜きます。
最後に煙突を立てて中の煤を袋の中に落として完了。
<ストーブの掃除>
先程煙突をはずした部分です。覗いてみると煤が落ちてたまっています。ここを掃除機で吸い取ります。
ストーブ製造のときにはみ出した耐火セメントがポロポロと落ちていることがありますが、これもとっておきます。(性能には影響ありません)
掃除機は家にあるものでも大丈夫ですが、私は現場用の掃除機でやります。
<組立>
あとは、はずしたものを元に戻して完了です。
今日とれた煤はこれくらい。どんぶりいっぱいくらいでしょうか?去年はマグカップくらいでしたので、2倍くらいありました。
針葉樹は煤が多いといいますが、結果としてはその通りでした。ただ、年に1回の掃除をするのならそれほど問題にはならないくらいではないでしょうか。
しかし先日、彦根市のお客様が煙突掃除をされたところ、どんぶり3杯分くらいとれたとおっしゃっていました。ここでも建築廃材を毎日燃やしておられたそうです。使われた薪の量がうちの3倍(3t)ほどですから、ちょうど計算通りという感じです。
薪ストーブを快適に安全に使うためには、きっちりとした煙突設計は言うまでもありませんが、普段のお掃除が重要です。
煤がたまったまま放置すると、煙道が細くなるばかりでなく、煤が煙突の中で発火していわゆる煙道火災を起こしてしまう危険があります。自分ではできないという方は、煙突掃除屋さんに頼んででも必ず毎年しておきましょう。