今日は猛烈な雨でした。
このところ、1時間当たり100mmを超えるような猛烈な雨が各地で記録されています。
そんな雨は、私はまだ目の当たりにしたことはありませんが、今日断続的に降っていた強い雨が、1時間降り続いたなら、多分100mmくらいになるのかなと、想像するのがやっとです。
ニュースなどでも耳にされたこともあるかもしれませんが、日本の防災対策のなかで、集中豪雨に対する対策は、最高で1時間当たり50mmの雨を想定しています。
これは、当時の統計データのなかで、一番強い雨が50mmくらいだったので、100年に一度の大雨に備えるには、50mmの雨に耐えなければならないということだったのです。
ところが、ここ数年、50mmどころか100mmというような雨が記録されるようになって、防災対策が根幹から崩れているのが現状です。
私の地元のように、田んぼがたくさんあると、一時的に遊水池として機能してくれますが、都会の真ん中では、すべての雨水が一気に水路に流れ込み、大きな被害をもたらすことになります。
既存の水路の幅では到底処理できない量の水が流れ込んでくるような事態が、日常的に起こるかもしれません。
さて、1軒の家に目を向けても、雨対策を考え直さなければならないかもしれません。
たとえば、樋の大きさはどうでしょうか?今日のような猛烈な雨が降っているとき、まわりの家の樋を見てみましょう。縦樋に飲み込みきれない雨水が、軒からあふれていることがあります。
縦樋が飲み込めない理由は、単に縦樋が細いということではなく、その先にある地中の雨排水が細いということも考えられます。住宅の排水設計も、お国にならって雨量の想定をしていますから、足りないのも当然です。
まあ、敷地内の排水管だけを太くしても、注ぎ込むはずの側溝があふれていたら、どっちみち流れませんから、我が家だけ助かろうという考えは成り立ちません。
つまり、残念ながら「仕方ない」というのが実情なのです。