健康・自然・家づくり「そよかぜの家ダイアリー」
エアコンから水漏れ・・・
自宅のエアコンから水がボタボタ落ちてきました。
ドレンホースのつまりかと思って見てみましたが大丈夫なようです。
メーカーのメンテナンスに来てもらいましたが異常がないと・・・・「それならなんで水が出るの??」といってもしばらく様子を見てくださいとのこと。
2時間ほどたったころからボタボタボタボタと。これはやっぱりおかしいだろうと、再度メンテナンスに来てもらいました。
翌日別の方が見に来てくれて、原因がわかりました。
エアコン本体の中に排水を受けるトレイがあり、そのトレイがドレインホースにつながっているのですが、ドレインホースの入り口あたりでほこりが詰まっていたようです。
「去年ダスキンさんで掃除をしてもらったんですよ」というと、ダスキンさんはここは触らないのだそうです。
メーカーにたのめば掃除をしてくれるそうですが、そもそもそんな必要があるなら説明書に書いておいてくれないとダメでしょう!
このエアコン、フィルター掃除を自動でしてくれるタイプです。掃除した時にとったホコリは、ドレインホースから水と一緒に排水されるようになっているので、ドレインホースが詰まることも納得です。でも、その部分が掃除の専門屋さんでも掃除できないなんて、商品としてはある意味欠陥なんじゃないでしょうか。
そんなことを考えていたら、お客様から電話が。エアコンから水がボタボタ・・・これはもしかしたら同じことかも。
とりあえず、メーカーのメンテナンスに連絡してもらいました。自宅のものとは別のメーカーです。対応に違いがあるかもしれません。
省エネ基準の義務化
2020年に住宅の省エネ基準が義務化されることになっていますが、それに向けていろいろな動きが明らかになってきました。
現在は、住宅の断熱性能をQ値・μ値で評価していますが、それが変わりそうな感じです。
難しい話は置いておいて、今までは断熱材やサッシなど、建物の外皮の構造を評価することで、性能を表してきたのですが、エアコンや照明器具の性能を含めて評価するようになるということです。
たとえば、外皮の性能は、従来のままでも、性能のいいエアコンを使い、LEDなどの照明器具を使うことで、総合的に省エネ基準がクリアできてしまうということになります。さらに、太陽光発電設備などを備え付けると、それも併せて評価してくれるので、住宅の性能というよりも、家電の性能を義務化するような感じになります。
省エネ家電の需要を喚起することにはつながるでしょうが、本末転倒のような気がしないでもありません。
背景には、中小の工務店が対応できなくなるので、それに配慮したとか言われていますが、各方面からの抵抗・圧力があるのでしょう。
ともあれ、制度がころころ変わることこそが、我々にとってはつらいことです。
Q値計算に慣れてきたかと思うと、今度はU値だそうです。
ドライミスト設置
宇治市内のカフェの待合スペースに、ドライミストを取り付けました。
こちらのお店は、日中30分以上も並ばないとは入れないようで、炎天下お客様に待っていただくのは気の毒なので、ドライミストをつけたいとのご相談をいただきました。
ドライミストと一口に言っても、ホームセンターに売っているホースをつなぐだけのものから、駅や空港などの公共施設についている本格的なもまで、まさにピンキリです。
何が違うかというと、噴射するノズルの性能、配管の材料(耐久性)、ポンプの性能などですすが、要するにミストの細かさが全然違うそうです。
ご覧のような噴射状況ですが、日中は全く濡れません。体感温度は3℃ほど下がるのだとか。
それでも、夕立が降ったり湿気が多くなると、すぐに気化しないので、少し濡れてしまいます。
畜舎などに使われる安価な輸入品もありますが、30分もミストを浴びるとなると、よほど細かい霧になってもらわないと困るので、高品質の物を採用しました。
シラスそとん壁を高圧洗浄してみた
当社でよく採用している、シラスそとん壁。
火山灰石ラスを骨材に用いたモルタルで、シラスのアルカリによってセメントの劣化を遅らせることができるので、耐久性が高い。また、色も天然の顔料を練り混ぜているので、経年による褪色がほとんどないという。
メーカー曰く、25年間メンテナンス不要。では25年たったらどうするの?と尋ねてみたら、高圧洗浄してくださいとのお答え。
この材料、9年前に自宅を新築した際に、初めて使用しました。
外壁は全面シラスそとん壁にしましたが、9年たった今も、新築時の姿そのままで、大満足です。
樹脂系の塗装は、風によって静電気が起こり、汚れが付着しやすくなりますが、シラスはそれがありません。外壁に取り付けられた照明器具や樋などはひどく汚れているにもかかわらず、壁は目立った汚れがありません。
けれども、塀など、天端まで塗回しで使ったところは上から降ってくるホコリが雨で流れて目詰まりし、結構汚れていました。
私の感覚では、自然の石が汚れていくように見えて、あまり違和感を感じていなかったのですが、普段掃除をしている妻が、とても気になるというので、洗ってみることにしました。
といっても、ホームセンターに売っているような生易しい洗浄機でちまちまやるほどマメではないので、塗装屋さんが持っている高圧洗浄機で洗ってもらうことにしました。塗装屋さんは、普段、塗装の塗替えをするときに、高圧洗浄機で古い塗膜をはがして洗浄します。それほどの高圧ですから、誤って指先にあたったら指がちょん切れるほどなのだそうです。
シラス壁を洗うとき、それほどの高圧で洗ってもよいのかどうかわからないのですが、まあものは試しということで、やってもらいました。
こういう汚れ落としで難しいのは、中途半端にやると、汚れがムラになって余計に見苦しくなってしまう可能性があることです。
そうしないためには、徹底的に洗うしかありません。つまり、高圧でとことんやってもらったわけです。
その結果、ご覧のとおり。
すっかり新品のようにきれいになりました。
でもやっぱりやりすぎたのか、ところどころポロリポロリと欠け落ちたところもあります。
やっぱりあまり洗うのは良くないかなというのが感想です。
もう一回洗ったら塗直が必要かもしれません。
構造現場見学会、開催します。見えない部分へのこだわりがわかります!
構造現場見学を受け付けています。場所は綴喜郡井手町。
現在の状況は、筋違などの構造軸組が完成し、中間検査を終えたところ。外張りの断熱材を張って防水・気密処理も完了しました。これで、建物の基本性能部分はできあがり。
このあと、内外の下地と同時に計画換気システムの工事も進めます。
☆当社のこだわり☆
こちらの現場は長期優良住宅の認定を受けていますので、耐震等級は2です。一般的な工法では、外壁に構造用合板を使用し、構造耐力を高めていますが、当社はなるべく合板に頼らないことにしています。
構造用合板というのは、薄く削り取った木材などを接着剤で貼り合わせたものです。実験によると、高い性能を出していますが、20年も30年も経ったときにどれだけの力を発揮できるかという検証は、十分ではありません。
リフォームの現場で、10年あまりでボロボロになっている”耐水合板”を目にしているだけに、そんなものに構造上主要な部分を担わせるわけにはいかないというのが、私の考えです。
かたくなに、「合板は一切使わない」というほど頑固ではありませんが、少なくとも屋根や外壁など、夏の高温・冬の低温にされされ、結露に影響も受ける部分に用いるときは、それなりの配慮をしています。
見学は随時受け付けていますが、必ず事前にご予約をお願いします。
私がご案内しますので、早めのご予約をいただけると助かります。
ご予約はこちら
breeze@soyokazenoie.com
長期優良住宅の助成金
昨年まで、長期優良住宅の普及促進のため、1件あたり100万円の助成金がもらえました。
今年度もあるものと思っていたのですが、ガラッと制度が変わってしまいました。
地域型住宅ブランド化事業(http://www.chiiki-brd.jp/)というものに変わったそうで、事前にグループを組んで申請して、認定を受けたグループが施工する住宅について、助成が受けられます。
6月8日に24年度第1回目は締め切られましたが、当社はとりあえず、あるグループに参加するしています。様子を見てから、第2回募集に向けてグループを作ることも考えたいと思っています。
グループの決定が7月下旬以降だそうで、その後個別の申請をして、承認後の着工ということは、当分の間は助成金にはあやかれそうにありません。
「地域型住宅ブランド化事業を行うグループを作れ」と急に言われても、「それなんですか?」というところから入らないといけませんので、これまたややこしいですな。有識者で審査するそうですが、審査する有識者の方にとっても「それ何?」なんじゃないでしょうか。
それにしても、「来年はこういう風になりますよ」みたいな告知があってもいいんじゃないでしょうかね。
ウッドデッキの修理
尖山ショールームとして皆さんにご覧いただいている私の自宅は、築後9年目に入りました。
しっかりと作ってあるとはいえ、自然素材をそのまま使うこともあり、そろそろメンテナンスを要するところもでてきました。
今年に入って2カ所修理をしました。
1つは階段の周り段板、もう1つはウッドで木の板です。
階段の周り段板は、幅が90cmほどにもなるので、3枚の板をはぎ合わせて(横方向に繋ぐこと)作っていましたが、端っこの細くなった部分にビス止めをした箇所があり、早い段階で割れが生じていました。上り下りするときに力がかかるところではないので、そのまま放っておいたのですが、4月の末頃になって、剥がれ落ちそうなくらいになってしまったので、修理をしました。
大工さんに来てもらって、割れの原因となっているビスをほどき、割れた個所に接着剤を入れ繋ぎ合わせ、止め直しました。
所用時間は15分くらいでしょうか。何事もなかったように直りました。
せっかく大工さんに来てもらったので、ついでにウッドデッキの板を1枚取り替えてもらいました。
一枚だけ白くなりました。横に立てかけてあるのが外した材です。
どうしてこの一枚だけが傷んだかというと、”くされ”といわれる症状になったためです。
木には節があったり皮が入り込んだりする部分が生じますが、くされというのは、何らかのダメージを受け、腐朽菌の影響を受けてしまった部分を言います。
製材して加工する段階で、選別しますが、表面に現れてこないと見逃してしまうことがあります。
うちの場合、ウッドデッキやウッドバルコニーなどをあわせると、70㎡分くらいありますが、そのうち家の裏側の比較的日当たりの悪い箇所の1枚が、交換を要したということになります。
他にも少し痛んでいる箇所はありますが、そのうちにまとめて修理しようと思います。
そよかぜの家では、ウッドデッキやウッドバルコニーをよく作りますが、すぐに傷んでしまうんじゃないかと心配される方もおられます。もちろん、自然の木をそのまま使いますから、今回のように欠点が現れることもありますが、南洋材や防腐剤注入材を用いても同じことです。傷んだところを早めに修理することで、健全な箇所への防いでいれば、ずいぶんと長持ちさせることができます。
また、こういう小修繕の機会に、お客様と職人さんたちがコミュニケーションをとることは、家をずーっと守っていくうえで大切なことだと思います。
土蔵の修理
築40年ほどの土蔵の屋根が落ちたとの連絡があり、かけつけました。
銅製の樋が腐食して、アンコ―と呼ぶ軒樋から縦樋につながる部分に大きな穴が開き、そこから雨がダダ漏れになっていました。ずいぶん前から漏れていたらしく、壁に伝った雨が庇の中に浸透し、屋根の下地を腐らせて、瓦が落ちてしまいました。
つまり、樋の水漏れが原因で、屋根・壁が大きなダメージを受けてしまったのです。
昔の人は、「アカ(銅のこと)の樋は100年持つ」と言われたほど丈夫だったのに、酸性雨の影響なのか、腐食が目立ちます。
早めに気づいて樋を直しておけば、こんな大事にはならなかったのにとも思いますが、こちらも大きなお家におばあさんが一人で暮らしておられ、母屋・離れ・蔵・小屋・・・・いっぱいあるので、とても目が行き届きませんよね。
「ついでに悪そうなところは見といてや」と頼まれ、屋根の面戸のしっくいなど直させてもらいました。もちろん樋は、他の部分も点検修理しました。
古民家修理 石の敷居に・・・
ちょっとわかりにくいですが、古民家の石の敷居に取り付けてある真鍮レールの入れ替えをしています。
新しく設置する場合は、石にカッターで細い切込みを入れて、そこに足の付いたレールを差し込むような恰好で取り付けをしますが、カッター切りの際にどうしてもほこりが出るので、昔式のやり方でやりました。
石にドリルで穴をあけ、穴に木の栓を打ち込み、そこにレールを釘止めします。
取り替えたレールは何十年も前のもので、木栓ではなく鉛を流し込んでありました。今回は桧の栓を打ち込みました。
建具の戸車と下框を修理してはめなおすと、新品のようにスムーズになって、大変喜んでいただきました。
最後は、古色塗りして周りとなじませてできあがりです。