
健康・自然・家づくり「そよかぜの家ダイアリー」
土蔵の修理
築40年ほどの土蔵の屋根が落ちたとの連絡があり、かけつけました。
銅製の樋が腐食して、アンコ―と呼ぶ軒樋から縦樋につながる部分に大きな穴が開き、そこから雨がダダ漏れになっていました。ずいぶん前から漏れていたらしく、壁に伝った雨が庇の中に浸透し、屋根の下地を腐らせて、瓦が落ちてしまいました。
つまり、樋の水漏れが原因で、屋根・壁が大きなダメージを受けてしまったのです。
昔の人は、「アカ(銅のこと)の樋は100年持つ」と言われたほど丈夫だったのに、酸性雨の影響なのか、腐食が目立ちます。
早めに気づいて樋を直しておけば、こんな大事にはならなかったのにとも思いますが、こちらも大きなお家におばあさんが一人で暮らしておられ、母屋・離れ・蔵・小屋・・・・いっぱいあるので、とても目が行き届きませんよね。
「ついでに悪そうなところは見といてや」と頼まれ、屋根の面戸のしっくいなど直させてもらいました。もちろん樋は、他の部分も点検修理しました。
古民家修理 石の敷居に・・・
ちょっとわかりにくいですが、古民家の石の敷居に取り付けてある真鍮レールの入れ替えをしています。
新しく設置する場合は、石にカッターで細い切込みを入れて、そこに足の付いたレールを差し込むような恰好で取り付けをしますが、カッター切りの際にどうしてもほこりが出るので、昔式のやり方でやりました。
石にドリルで穴をあけ、穴に木の栓を打ち込み、そこにレールを釘止めします。
取り替えたレールは何十年も前のもので、木栓ではなく鉛を流し込んでありました。今回は桧の栓を打ち込みました。
建具の戸車と下框を修理してはめなおすと、新品のようにスムーズになって、大変喜んでいただきました。
最後は、古色塗りして周りとなじませてできあがりです。
施工事例のページを改善しました。
先日来施工事例のページのリニューアル作業をしておりましたが、ようやく終了しました。
アップしている写真データが大きすぎて、表示にずいぶん時間がかかっていましたが、サクサクと動くようになっているはずですので、お試しください。
京都府が太陽光発電への融資制度を・・・
数週間前に、新聞記事で見つけました。京都府が住宅に太陽光発電システムを導入する個人に対する、有利な融資を行うことを決めたというもの。
ところが、ホームページなどではそれらしいものはあるものの、記事の内容のようなものは見当たらず、金融機関に聞いても周知されていませんでした。そこで、金融機関で調べてもらったところ、次のような内容でした。
期間10年、金利0.5%固定、金額350万円までという条件で、融資をしてくれるそうです。わずかな手数料はいりますが、金利0.5%というのは魅力です。うまくいけば、太陽光発電で発電した分の電気代で、返済できるかもしれません。
そうなると、実質負担ゼロ円でCO2を削減できますよ!!しかも、返済が終わる10年目以降は貯金ができるかもしれません。もっとも、電力会社が余った電気を高く買ってくれるのは、当初10年間だけですけど。
長期優良住宅、現場公開中です
木のいえ整備促進事業の助成金を受ける予定の現場です。
長期優良住宅の普及促進のため、構造見学会を行うことが義務付けられています。
きのうから京田辺市と城陽市の2つの現場を公開しています。関心のある方はご連絡ください。
長期優良住宅では、耐震等級2が求められますが、さまざまな構造用パネルを外壁下地に用い、耐震性を高めることが一般的です。これらの構造用面材は、実験データに基づき、壁倍率が3倍にも4倍にも評価されていますが、はたして大丈夫なのか私は疑問に感じています。というのも、外壁下地は多くの場合断熱材の外側にあり、外気にさらされていることがほとんどで、10年・20年とたった時に、新築時と同じ強度を保っているとは思えないからです。リフォームの現場で、サイディングをめくってみると下地の構造用合板がボロボロになっているのを見たことがあります。所詮は接着剤の塊である新建材に、主要な構造部分をゆだねるのはあまりにもハイリスクだと考えているのです。耐震等級3の評価がついた家でも、本当に長期的にその強度が維持できるのか、検証はできていないのではないでしょうか。
当社では、外張り断熱工法を採用しているので、そもそも外壁に構造用面材を張ろうとすると、いろいろ不都合があるのですが、それを差し置いても、上記のような理由で、無垢材の筋違で耐震強度を確保しています。現場をご覧いただくと、ものすごい数の筋違が入っていますので、その違いがよくわかると思います。
私自身、今の新築現場を見るにつけ、数年前まで建てていた家との違いに驚かされます。CADの性能も上がり、いろいろな面から構造強度を検証し、建物のバランスを検討することができるようになり、木造の家は進化し続けているのです。
公開中の現場は、外張り断熱パネルもむき出しの状態で、断熱・気密工事の状態が見れますので、そちらもご覧ください。
ご予約お問い合わせはメールで
breeze@soyokazenoie.com
あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
昨日から営業はスタートしましたが、今日からすべての現場も始まり、本格稼働です。
本年もよろしくお願いいたします。
施工事例写真がアップできました
トップページの施工事例のバナーをクリックすると、写真集のページに行きます。
ちょっと写真データが大きすぎたので、表示が遅いですが、何とか見れられます。ぜひご覧ください。
施工事例写真をもうすぐアップします
独立後まる4年がたち、施工事例も少しはできたので、そろそろ専用ページを作ることにしました。
現在最終的な作業をしてもらっているので、もうすぐお披露目できると思います。
石の滑り止め
ある店舗の社長から、入り口の石張りスロープのボーダー部分が御影石の磨き仕上げになっているので、雨の日に滑ることがあるとのご相談を受けました。
御影石は、ジェットバーナー仕上げと言って、バーナーで焼くと表面がざらざらになるのですが、木造の建物の軒下でこれをするのは危険です。石職人さんと相談したところ、サンドブラスト仕上げをしようということになりました。
サンドブラストは、細かな砂粒を勢いよく吹き付けることで、石の表面を削り取る手法で、石やガラスなどに文字を書いたり模様をつけたりするのに使います。ただ、これも現場の土間に施工したことはないとのことで、初めての挑戦でした。
写真で上の方の少し色が薄い部分が磨き仕上げのところで、その下にガムテープでマスキングをしています。
サンドブラスト処理をしているところ。箱の中で、細い筒先上のもので砂を吹き付けています。
仕上げりがこれ。横のジェットバーナーと比べても、滑り止め効果は変わらないくらいにできました。
これで雨が降っても安心ですね。
太陽光発電いいね。
今日は午後から半年点検に伺いました。
ひと夏を過ごしての感想などもお聞きすることができました。
今年の夏は昨年ほどの暑さはありませんでしたが、想定していた通り、壁掛けのエアコン一台を連続運転しているだけで、家全体を27~8℃をキープでき、快適に過ごしていただけたたようです。
こちらのお客様は、2.8kw程の太陽光発電システムを載せていますが、驚いたことに、これだけの発電量でほとんど電気代を払わなかったといいます。2月3月の暖房シーズンは数千円払われたようですが、その後半年間はもらいっぱなしだったそうです。
文字通り光熱費ゼロが実現したということになります。
尖山自宅も暖房ON
今朝の尖山自宅の室内の温度は16.6℃でした。少し肌寒く感じます。いよいよ暖房をスタートするときが来たようです。
さっそく床暖房のスイッチを入れました。あわせて、温水ラジエータも低めの温度に設定してスタンバイしておきました。
真冬になると24時間暖房をしているので、一日中気温18~20℃、湿度50%前後に保たれていますが、暖房を入れようか入れまいかと迷うこの時期、家の中の気温は一番不安定になります。
事務所に出勤すると、室温は13℃でした。ここは昔ながらの田舎の家ですから、冬の寒さは厳しいのですが、足元にパネルヒーターをおいて暖をとります。すぐに外出するので、まだこの時期は暖房を入れずに厚着をして我慢します。
そうそう、事務所の接客スペースには、今年の春に床暖房を設置しました。まだ使用していないのですが、PTCヒーターを使ったフローリング一体型の床暖房の効き具合を確認したいと思います。
PTCヒーターは、電気を熱源としますが、電線が発熱するタイプと違い、パネル自体が低温までしか上がらないので、暖房効率は従来の3倍、すなわち電気代は3分の1で済むといわれています。発熱温度が低めなので、頼りない感じがあったのですが、だいぶ改良されたようで、多くのメーカーは、電線タイプを取りやめ、PTCヒーターを導入しています。これだと、ガスや灯油よりもランニングコストが安いのだとか。
でもあたたかくなかったら意味がないので、興味のある方は事務所に体感しに来てください。
鎮め物
地鎮祭をとり行うことも少なくなっていますが、京都でいえば城南宮など、工事の安全祈願で有名なところでお祓いをしてもらうと、お札と一緒に”鎮め物”というものをいただきます。
地鎮祭の儀式の際には、盛砂の中に埋めるのですが、式後掘り出しておいて、基礎工事のときに、建物の中心に納めます。
地鎮祭で納められたところ、この後、工事業者が鋤で埋め戻す。
基礎砕石の間に埋め込んだところ。
家がある限り、家の中心で家族を守ってくれます。
余談ですが、2枚目の写真は、基礎砕石の上に防湿シートを敷いている状態です。ご覧の通り、シートの裏側は結露でベッチョリ濡れています。一晩でこれだけの水蒸気が地面から出てきているのです。
最近ではベタ基礎を採用することがほとんどになりましたが、従来の布基礎の場合、床下はこの湿気を常に受け止めていることになります。床下換気口からの通気で乾燥するように配慮されていますが、床下を開けたときにカビ臭いようなら、湿気ている証拠です。昔のように畳をあげて大掃除をしているなら大丈夫ですが、全面フローリング張りだとちょっと危険です。
ちなみに、床下が特に湿気るのは夏場です。夏場に床下換気口から入ってくる空気は、地表付近の湿気をたっぷり含んだ空気ですから、ひんやりした床下に入ると、湿度100%になってもおかしくありませんね。結露が起こり、カビが生え、シロアリにとっては住みよい環境となってしまいます。
夏は床下から涼しい空気をとりいれて・・・という工法もありますが、温度が多少低くても、水蒸気をたくさん含んでいるということは熱を含んでいるのと同じことですから、よーく考えないといけませんよ。
健康住宅そよかぜの家では、基礎断熱工法をとっていますので、床下も室内とほぼ同じ環境に保つことができます。薬剤による防蟻処理も必要ありませんので、安心して暮らせ、しかも長持ちです。