施工事例を更新しました
施工事例を更新しました!!
年度末に竣工した現場をご紹介しています。
見どころは・・・
宇治市の重要文化的景観保存事業として工事をさせていただいた、中村藤吉本店様の写真も載せています。
(完成時のものなので、什器備品ができておらず殺風景ですが)
施工事例を更新しました!!
年度末に竣工した現場をご紹介しています。
見どころは・・・
宇治市の重要文化的景観保存事業として工事をさせていただいた、中村藤吉本店様の写真も載せています。
(完成時のものなので、什器備品ができておらず殺風景ですが)
桧のウッドデッキが完成。
京都周辺でとれる桧は赤味が多く節も美しいのが特徴。もともと桧はムシに強い木なので、風通しの良い状態であれば、保護塗装などをしなくてもそこそこ長持ちします。昔のお家の濡れ縁などがそのよい例です。
今回は、新築時に施工された桧のデッキが10年程で傷んでしまったとのことで、修理の依頼を受けました。桧なのに10年程で傷んでしまったのです。
写真左手に花壇スペースがあり、新築当初は植栽がしてあったそうですが、この植鉢部分がデッキとほぼ同じ高さまで盛られ、水やりのたびにぬれて湿気ていたことと、通気がほとんどとれていなかったことが原因と考えられます。
新設するにあたり、花壇はすでに土が減らしてあったので、土留めブロックを一部取壊し、換気口としました。さらに、花壇ブロックの上に土台を敷いてあったものを、少し内側に離して、左手全面から通気できるようにしました。また、デッキの隙間も以前は8mm程だったのを15mmくらいにしました。
これで大丈夫かと。
見た目も木肌の美しさがあるので、塗装せずに経年変化を楽しんでもらいます。
昭和56年以前に建てられた建物を耐震診断すると、びっくりするような数字が出ます。
こちらのお宅も、「0.20」という評価です。
評価点が1.0以上あれば、「一応倒壊しない」、1.5以上で「倒壊しない」という風に表現されます。0.7~1.0は「倒壊する可能性がある」という表現になります。
耐震診断のプログラムは年々改良を重ね、効率的な耐震補強計画を策定することができるようになってきました。施工範囲をできるだけ小さくしながら、最大限の効果が発揮できるように、コンピューターでシミュレーションを繰り返して改修プランを作成します。
今回は、意匠上瓦を採用したいとのご意向もあり、評価点を1.0まで引き上げることにこだわらず、バランスよく補強をして、0.7を確保しました。
京都府下であれば、昭和56年以前の建物が耐震補強を行う際に、最高90万円の補助金をもらうことができます。昭和56年というと、築32年です。本格的な耐震改修には相当なお金がかかることから、建替える方が得との考えもあり、なかなか活用が進んでいません。そこで、暫定的に評価点1.0に達しなくても0.7以上であれば補助を受けられるようになっています。
今まで住んできた家のイメージを残しながら、家族構成の変化に応じてリフォームしたいというご相談から始まったプロジェクトでしたので、補助金はタナボタな感じです。
昨年来宇治市で進めてきた工事が完成を迎えました。
宇治茶の老舗、「中村藤吉本店」様の店舗を、明治のころの佇まいに復元させていただきました。
外観は、瓦屋根としっくい塗りの壁、屋根の上には煙抜き用の「越屋根」を復元しています。
斜めに張り出している黒い部分は、「拝見窓」と呼ばれるもので、屋根がガラスになっていて、安定した光を内部に取り入れます。この中で、お茶の色味や形を審査していたそうで、宇治茶のシンボルとして、説明文が添えられています。
内部は以前の数倍の広さになりました。お茶売場だけでなく、様々な展示も行われ、観光客の方たちの撮影スポットになりそうです。
奥のカフェはいつも行列ができているので、入店待ちの間に見学されるのにはちょうど良いかもしれません。
この事業については、27日に宇治市の広報が記者発表を行ったので、新聞各紙が取り上げています。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20140327-OYT8T00909.htm
軒先の瓦にはいろいろな種類があります。
写真は「石持ち一文字」と呼ばれる形です。
よくある「万十」によく似ていますが微妙に違います。
まず丸い部分が、万十の場合こんもりと盛り上がっていますが、石持ちはまったいらで、角が面取りされていません。
地瓦も、「切落し」といって、面取りしていないものが使われています。
それともう一つ、瓦の下端がまっすぐに通っています。(古い瓦なのでそれほどまっすぐではないですが・・・)
万十だと上面と同じようなカーブになりますが、これはまっすぐなので一文字ということになります。
一般の方はご存じないかと思いますが、瓦は形があるだけでなく、大きさもいろいろあります。
1坪当たりの枚数が53枚だと53(ゴ・サン)という風に表現するのですが、56・60などいろいろなサイズがあります。
現在ではJIS規格の53Aというサイズにほぼ統一されています。
もちろん修理のために、いろいろなサイズの瓦が今でもつくられていますが、古いものと混ぜて使うのは意外と難しいことなのです。
重要文化的景観というとあまり耳慣れないかもしれませんね。
先日天橋立が認定されたことで少しニュースにも出たのですが、地域の人々の生活や風土に深く結びついた特有の景観として、保護をしてくため、国が認定をしています。
京都府では2009年に宇治市が認定を受けています。
JR宇治駅を降りて宇治橋通り商店街に向かうと、真正面に中村藤吉本店というお茶屋さんがあります。
こちらの店舗が、重要文化的景観の重要構成要素として指定され、往時のたたずまいを復元するための工事をすることになりました。
以前から建物の修理などをさせていただいていたご縁から、今回の改修工事も任せていただくことになり、当社の得意とする職人技を駆使し、取り組んでいるところです。
写真は現在の状況です。
明治28年に建てられた時のままの大黒柱や地棟・梁はそのままにして、耐震補強も行っています。
壁に張られているのは荒壁パネルというもので、昔ながらの荒壁の素材で作られたものです。
実験により耐震性が確認されており、耐力壁として使っています。荒壁を現場で施工しなくて済むので、工期が短縮できます。
外観のポイントとなる越屋根も姿を現しました。
ちなみに店舗は通常通り営業しておられ、現場は今日からお休みですが、お店は例年通りお正月も開いています。
工事中の藤吉さんを見るチャンスもなかなかありませんので、のぞいて見られては・・・
銅板の穴、わかりますか?
屋根の腰葺に銅板を張っているところって、京都ではよくあるのですが、最近厄介なことが起こります。
写真はとある茶室の屋根ですが、瓦のくぼんだ所から、雨水が銅板に伝うので、ちょうどその部分が傷んで穴が空いてしまいました。
昔(20年くらい前)は「アカ(銅)の屋根は100年もつ」て言われていたんですがね・・・
なぜこんなになったか実のところよくわからないんですが、酸性雨や大気汚染の影響で、瓦に降り積もったホコリが、わずかな雨が降ったときに、高い濃度で溶け出し、写真のような部分を傷めてしまうのではないかと思われます。瓦の小口にも土みたいなのがこびりついてますが、この中に化学物質などが混じっているのでしょうか?
ザーッと降れば、いっぺんに流れていくのですが、濡らす程度の雨の時、濃いのが表面張力で残っちゃうんでしょうね。
そんなわけで、最近は銅板を使わず、表面をコーティングした鋼板を使用することも多くなりましたが、銅は独特の経年変化が味わえるので、捨てがたいですね。
さて、これどうやって修理するかといいますと、穴の部分にコーキングを打って、応急処置はOK。
穴の修理だけなら、ハンダ付けすればよいのですが、今回は横一列に点々と穴が空いていたので、一文字葺の銅板をもう一枚かぶせて、瓦の下に差し込みました。
これで10年くらいは大丈夫でしょうが・・・。
この芋虫みたいなやつ、「テッポウムシ」です。
カミキリムシの幼虫で、生きている木(伐採される前)に産み付けられて、木の中で成長します。
地松材に入っていることがよくあり、伐採後も木材の中で生きていて、ミミズが這ったような跡をつけてしまう厄介な虫です。
といっても、成虫になると飛んで行ってしまうので、シロアリのように放っておくと食害されて家の寿命を縮めてしまうというようなことはありません。
近くにいたので、多分これが成虫。
今回は雨漏りで腐ってしまった木材(腐葉土のようになって湿り気もたっぷり)に卵を産みにきたみたいです。
先にも書きましたが、普通は生きている木に寄生するので、建物から出てくることはあまりないはずなのですが、先日、築後10年以上たっている建物の桧の梁が、テッポウムシに食われました。
化粧梁にミミズが這ったような跡ができてきたとのことだったので、みてみると、テッポウムシのようでした。
ここは雨もりもなく、健全な状態だったのに・・・
異常気象で生態が変わったのだろうか???