薪ストーブのある毎日
憧れの薪ストーブ。そのあたたかさはもちろん、炎の揺らぎが心をいやしてくれるのも大きな魅力です。
そんな薪ストーブですが、普通の暖房器具のようにスイッチポンではつけることができませんし、薪をくべてやらないといけないという手間もあります。
特に大変なのが焚き付けで、女性にとってはハードルが高いようです。
そこで、今回は、苦手な焚き付けの手間を省いて、連続運転する方法をご紹介します。
こちらは尖山ショールームに置いているヨツールF500です。
朝起きてきたときのストーブの内部はこんな状態。ストーブ本体は手で触っても熱くありませんが、まだ温かみは残ってます。
部屋の温度も少し下がっている位で、他の暖房は使っていません。
前夜は寝る前に太めの薪を3本入れ、空気を絞った状態にしておきましたが、6時間余りたって、すっかり消えているように見えます。
ところが、灰をかき回してみると、中から真っ赤なおき火が出てきました。
灰の中で空気がとりこめず、くすぶって炭状になったものが、かき回すことによってふたたび燃え出します。
そこに、細く割った焚き付けようの木片を放り込むとすぐに火が付きます。
火が少し大きくなったところで、細目の薪を投入。ここまでたったの2~3分ほど。
火が落ち着いてきたら、扉を密閉し、しばらく空気を全開のまま運転すれば安定してくれます。
マッチも着火剤も必要なし!
用事をしながらやれば、忙しい朝でも負担になりません。
☆ポイント
◎ストーブの炉内に灰を残しておくこと。
一日使えば2cmくらいは灰がたまりますが、灰を掻くときに下の灰受トレーに落としながら、2~3cmたまった状態をキープしましょう。
◎寝る前の薪投入
ゆっくりと燃やすために、太めの薪を入れて空気を絞っておきます。
この時炉内の温度が低いと燃えずに残ってしまうことがあるので、既に消えかけてしまっている場合は、ある程度温度が上がるまで待ってから空気を絞りましょう。
※薪が不完全燃焼する場合がありますが、密閉されているので室内に一酸化炭素が漏れる心配はありません。(ちゃんと施工されていればですが)
◎寝る前にスチーマーの水を満タンにしておくこと。空炊きしないように気をつけましょう。
☆☆薪の使用量
F500を一日中燃やすと、4~5束(40kg前後)くらいの薪が必要です。部屋の大きさや外気温によっても変わりますが、大まかな目安です。
金額にすると2000円前後ですので、まあまあの額ですね。
ただし、尖山ショールームは延べ床面積60坪ほどの空間を、ストーブ1台で温めていますが、外気温が10度を超えると暑すぎるくらい温まってしまいます。
このように連続運転するのは、年に数回しかありません。
最近よく採用するのが、ネスターマーチンのS43・S33です。こちらのストーブは微妙な空気調整ができるので、ゆっくりと燃焼させることができるので、小さな空間でも楽しめます。
燃費も良いので、薪の消費も少なくて済みます。F500と同じく、外気導入ができるので、高気密高断熱の家との相性もバッチリです。