ブログ

健康・自然・家づくり「そよかぜの家ダイアリー」

杉の野地板

屋根の野地板に杉の五分板を使いました。

五分板とは、厚みが五分すなわち15mmの板で、畳下地などによく使います。

かつては、野地板には小幅板といって、製材ででてくる”コワ”を使うのが一般的でした。

丸い原木を四角に製材すると、皮の丸みのついた部分が残ってきます。これをコワといい、丸みが混じった小幅板などに使っていたのです。今でも当社では、外壁のラス下地などに小幅板をつかいますが、丸みのついたものはあまり混じってこなくなりました。

最近では構造用合板を野地板に使うのが一般的で、当社でもそうすることが多くなっているのですが、今回は特にお客さまからの要望で、杉板を使いました。

余談ですが、屋根面の水平剛性を構造計算時に算定しますが、構造用合板を張った屋根は剛性が認められますが、杉板だと認められません。床のフローリングも同じです。つまり、合板をはった方が強いということになってしまうのです。これってどうなの??