地鎮祭ってどうするの?
先日上棟式のお話しを掻きましたので、今日は地鎮祭について書いてみます。
地鎮祭というと、笹を四方に建てて、縄を張り、それにごへい(棟上げのごへいではなく白いぎざぎざになった紙)をつけ、その囲い中に祭壇をつくります。祭壇脇に、砂を円錐状に盛ります。
祭壇には供え物が必要で、海のものと山のものを備えます。海のものとは、海産物のことで、昆布やするめの他、鯛をじゅんびすることもあります。山のものは、野菜や果物などです。それに加えて、塩・洗い米・お酒を供えます。
式典は、神主さんの進行に従い、刈り取り、鋤取、鍬入れと進め、玉串を奉天します。
最後に、お神酒をいただいて終了となります。
住宅の地鎮祭の場合、神主さんが一人で来て取り仕切ることがほとんどですが、丁寧な場合は巫女さんが数人ついてくることもあります。
この場合神社に支払う料金は、3万円くらいです。大勢来られた場合はその分多く包みます。
費用としては、神社に支払うものの他に、笹などの準備や、テントの設営なども含め、3~5万円くらい必要です。
上棟式が簡素化されているのと同じく、地鎮祭も簡素化しています。
最近では、神主さんを呼んでまですることはほとんどなくなりました。
私の会社の近辺では、伏見の城南宮が安全祈願で有名で、ここでお祓いをしてもらう方が大多数です。
お祓いにもいろいろコースがありますが、一般的なコースのお祓いをしてもらうと、写真のようなセットがもらえます。
これで、地鎮祭から完成まで、現場を守ってくれるということになります。
左の袋に入っています。私たちにとってはなじみの柄です。
袋の隣が、清めの砂。これを敷地にまいて、簡易の地鎮祭とします。
その隣が、方除けのお札。工事の間、敷地の鬼門の角に飾っておきます。
その隣の四角い箱が、鎮め物。基礎工事の際に、建物の中央に埋めます。
一番右が、上棟のお札。この前ご紹介した御幣と一緒に、上棟式で飾り、その後屋根裏に納めます。
というふうに、このセットがあれば、ひと通りの行事はすべて行うことができます。
もっとも、このセットがなくても、行事ができないということではありません。
酒と米・塩をまいて地鎮祭をとり行い、上棟は御幣をこちらでつくりますから、お札はなくてもできます。
信心しているわけではないが、なんだかしておかないと気持ち悪いというような方には、数千円でひととおりやったことにできるので、お勧めです。