サヤ管工法の排水
長期優良住宅では、維持管理がしやすいように、給排水などの配管を基礎に埋め込む場合は、サヤ管工法を用います。
サヤ管というのは、実際に使うパイプが刀のサヤのように抜き差しできるように埋め込んでおく、少し太めのパイプです。
ベタ基礎の場合は、基礎のコンクリート打設にあたって、このサヤ管を打ちこむことになります。
実際の現場では、基礎の配筋が結構密集していますので、これを弱めないように位置を決めなければいけません。
ベタ基礎の場合でも、立上り部分を梁とみなして配筋の設計をしているので、梁の主筋にあたる上端筋と下端筋は切ってはいけません。スラブ筋は、やむを得ず切ることになりますが、こちらは必要に応じて補強をします。
こちらの現場では、北側に水回りの配管を集約していますので、北面の基礎にいくつもサヤ管が入ります。