屋上防水工事
屋上防水の改修工事をしました。
鉄筋コンクリートの建物の防水といえば、アスファルト防水やシート防水がほとんどで、改修の際には押えモルタルやシートを撤去して行うやり方がほとんどで、結構大変でした。
今回採用したのは、リベットルーフという工法で、既存の屋根スラブの上に施工する方法をとりました。しかも、新しい防水層の下に断熱材をはさみ込むので、CO2削減効果もあるという優れた工法です。
写真の茶色いのがウレタンパネル、丸いのがIHディスクと呼ばれるもので、このディスクをアンカーで下のスラブに止め付けます。
この上に、防水シートを載せるのですが、いわゆる絶縁工法と呼ばれるもので、下地に密着させずに固定することで、下地が動いても防水層が壊れないようにします。ではどうやって固定するのかというと、先程のディスクにビニル製のシートを溶着させます。
この写真が溶着しているところ。実はIHディスクを、特殊な器具を用いて加熱して溶着させているのです。それが、IHクッキングヒーターと同じ仕組みだから、IHディスクと呼ぶのだそうです。
さらに、シート同士の重ねの部分を溶着して出来上がりです。
下地をめくらなくていいので、工期も早く、ゴミも少なくて済みます。
また、断熱材の効果で冷暖房へのエネルギー消費を抑えることにもつながりますから、その意味でも環境に優しい工法といえます。